おむすびのだっしゅつ かみしばい2019.07.192019.07.18あるお弁当屋さんに、美味しそうなおむすびがありました。ある日、おむすびは言いました。「このまま人間に食べられるなんて嫌だっぺ!こんなどご今すぐに脱出して、おら東京さいぐだ。」そう言うとおむすびは、仲間が止めるのも聞かずに、勢いよくお弁当箱から飛び出しました。おむすびが歩いていると、大きな階段がありました。「これは登らねえと。だどもどうしたらいいっぺ…」そこへおむすびはバラバラになり、ごはんつぶ一粒一粒で肩車をして階段を超えました。おむすびは進んでいきます。すると、野良犬が匂いを嗅ぎつけてやってきました。近づき、おむすびを食べようとします。「おらをなめるんでねえ!」と、おむすびは梅干しの汁をピューっと吹きかけました。野良犬はあまりの酸っぱさにびっくり!一目散に逃げていきました。おむすびが進んでいくと、新幹線乗り場につきました。「これに乗れば東京さいけるべ!」と、おむすびは新幹線に乗り込みました。新幹線は大きい窓がたくさん。初めて新幹線に乗ったおむすびは、外の景色を眺めてうっとり。大きな手がすぐ後ろに迫っているのにも気づきません。お兄さんが「あー腹減った!」とそこにあったおむすびを掴みました。おむすびは、「お、おらを食うんでねえー!」と叫びましたが…声は聞こえません。…パクッ!お腹をすかせたお兄さんに、あっという間に食べられてしまいましたとさ。「こりゃすっぱい梅干しおむすびだなー!」おしまい
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