めんどくさがりなにんぎょひめ かみしばい2019.07.192019.07.18海の底に、人魚のお城がありました。お城には海の王様と、大変めんどくさがりの人魚姫が住んでいました。人魚姫はいつもゴロゴロしてばかり。「あ〜めんどくさい」が口癖です。ある日、人魚姫は泳ぐことさえめんどくさくなりました。そこでにんぎょひめは魔女のところへ行き、「どうすれば泳がなくてよくなるかしら」と相談をしました。すると魔女は怪しい薬を渡して言いました。「この薬を飲めば、泳がなくてもよくなるよ」早速、人魚姫は薬を飲みました。そして、そのまま眠ってしまいました。やがて人魚姫が目を覚ますと、そこは人間の住む陸。尾ひれは消え、足が生えています。「これは何なのかしら?とりあえずもう一回お昼寝…」…と寝ているところを、王子様が通りかかり一目惚れ。「なんて綺麗な人なんだ!」とお城に連れて帰りました。人魚姫が目を覚ますと、そこはお城の中。たくさんのお手伝いさんが、姫のお世話を焼いてくれます。「お茶も出てくるし、身体も洗ってくれるし、ら〜くちん!ずっとここにいたいわ!」そう思ったのもつかの間、怖い顔のお手伝いさんが出てきて言いました。「立派な姫になるために、毎日姫修行をしていただきますよ」その日から始まった姫修行。踊り、お料理、裁縫と、毎日大忙しです。人魚姫は「こんなに大変なら、海で泳いでいた方がよっぽどいいわ〜!!」と慌てて海に帰っていきましたとさ。おしまい